西オーストラリア州政府


ブラウズLNG地区 |

LNG開発の効率化と地域環境影響の最小化

概要
州政府は、ブラウズ海盆(Browse Basin)沖の天然ガス処理を可能にするために、キンバリー(Kimberley)で液化天然ガス(LNG)地区を開発しています。海盆は西オーストラリア州沖合約200kmのガス埋蔵域で、埋蔵量約30 Tcf(兆立方フィート)のガスと6億バレルのコンデンセートが確定されており、その他に60 Tcfの埋蔵ガスが見込まれ、その規模は州ノースウエストシェルフ(North West Shelf)に匹敵します。この開発プロジェクトにより、総額何十億ドルにもなる投資や大規模建設プロジェクト、また少なくとも30年間は継続する400名の長期雇用創出が見込まれます。

海盆埋蔵ガス開発では、ガス産出事業の推進を確実にするために陸上処理施設が必要となります。州政府はブルーム(Broome)北60kmのジェームス・プライス・ポイント(James Price Point)地区での建設を予定し、今後必要な用地の確保やインフラ建設が行われますが、施設建設による影響が環境や土地所有者へ最小になるように行われます。この取り組みでは、地域でのガス処理の環境への影響を最小化し、また地元の人々や企業が雇用やビジネスに関与し恩恵を得る機会の最大化を図ります。この計画では貴重な文化や伝統のある地域への影響を回避または最小にするように行います。

将来への可能性
ジェームス・プライス・ポイント地区の最初の計画では、少なくともプロポーネント2社の資源開発のためにLNG処理設備や輸送施設を予定していました。しかし現在は、将来の有望な投資、また同地区や地域資源開発のために、長期LNGプロジェクト3社を受け入れる余地を提供しています。

ウッドサイド・エネルギー社は、乾性ガス約14 Tcfとコンデンセート3億7000万バレルの資源を保有するブラウズLNG開発(Browse LNG Development)合弁事業を率い、多くの海盆開発事業の先駆けとなることでしょう。

用地選定過程
州開発省(および産業資源省)は、2007年6月キンバリー地域にLNG開発のための最適用地を確保するための業務に入りました。候補地は、環境、経済、技術的、社会的条件の4つの幅広い基準により総合的に評価され、2008年7月には最初にリストに上がった43候補地より検討を重ね11地区に絞られました。そして2008年10月に最終候補地としてジェームス・プライス・ポイントを含む4地区が残り、ジェームス・プライス・ポイントの用地評価報告書がパブリックコメントのために発表され、2008年12月州により決定されました。

2009年4月に地区開発の大筋の協定がジェームス・プライス・ポイントでの公式調印式で承認され、それはジェームス・プライス・ポイント地域の伝統、環境、社会的影響等の調査の始まりを意味しました。その後2011年6月、キンバリーで始まる天然ガスプロジェクト承認のために、州政府、ウッドサイド・エネジー社、グーララブールー・ジャビル・ジャビル(GJJ)伝統的土地所有グループとの間で歴史的な協定が成立しました。