西オーストラリア州政府


林業 |

持続可能な再生可能資源

10億ドル産業である西オーストラリア州林業は、森林の持続可能な保護・育成にとって重要な役割を担っています。ウッドチップ、丸太材、加工材等の林産品の年間輸出高は3億ドルを超え、州南西部が主要な産業用木材生産地です。タスマニアブルーガム(Tasmanian bluegum)の育成林が収穫期に達した2004年以降劇的に輸出が増加し、林産品輸出の85%を占めるウッドチップは日本が主要輸出先です。

植林材
西オーストラリア州には40万haの育成林があり、それらは再生可能資源として知られており、歴史の長い育成林の樹種は、ラジアータマツ(radiata pine)、カイガンショウ(maritime pine)とタスマニアブルーガムです。マツ類はフェンスや家具だけでなく一般的に構造材として使用され、タスマニアブルーガムはチップで輸出されてパルプや紙として製造されます。

シドニーブルーガム(Sydney bluegum)、シュガーガム(sugar gum)やビャクダン(sandalwood)等の他の樹種は製材用として生産されています。またこれらの樹種の多くは、ウィートベルト地域の耕作地でも使われ、地球温暖化防止、塩分濃度軽減、水質改善、生物多様性を高めること等により環境改善へ貢献しています。

天然木
西オーストラリア州森林地帯は、美しい木材となる多様で特色ある樹種の原産地です。マルバユーカリノキ(Jarrah)、シーオーク(sheoak)、マリ(marri)等は高級家具材として使用され、ビーフウッド(beefwood)、ギムレット(gimlet)、西洋アカシア(western myall)、ビャクダン等は家具メーカーや職人達から高い評価を得ています。天然林から伐採される材木は、オーストラリア林業基準(Australian Forestry Standard)や環境管理システム(Environmental Management System)により監査および認可を受けています。

西オーストラリア州包括的森林管理計画(Forest Management Plan)では、国立公園、自然保護区、自然保護公園、森林保護管理地区の年代を経た126万ha超の森林での林産品伐採、収穫を永久に禁止しています。

詳細は西オーストラリア州林産品委員会(Western Australia Forest Products Commission)ウェブサイトをご覧ください。
www.fpc.wa.gov.au/