西オーストラリア州政府

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2018.07.18

エアバス、西豪州にゼファー航空機拠点を設立

マーク・マガウワン西豪州首相は、太陽光発電で飛行する革新的な無人航空機「ゼファー(Zephyr)」拠点を西豪州ウィンダム(Wyndham)飛行場に設立するというエアバス(Airbus)の発表を歓迎した。ウィンダム空港に開発基地を設立し、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースの高高度飛行擬似衛星プログラム(Airbus Defence and SpaceHAPS)の実施を支援するため、西豪州政府は今年2月からエアバスと協力してきた。

ゼファーHAPSプロジェクトは、民間、軍用、人道支援目的で遠隔地に住む人々へのさまざまな地球観測サービスや通信接続を提供するため、65,000フィート超を飛行する太陽光発電による航空プラットフォームである。エアバスは、今年後半には、飛行を開始する予定。

ほぼ無制限の空域と安定した天候プラス、西豪州政府の手厚い支援によるウィンダムという選択により、キンバリー東部での雇用機会創出と、西豪州ひいてはオーストラリア全体へ技術進歩をもたらす。

州政府は、ウィンダムでのプロジェクト運用開始支援を全て準備万端に整えるため、ウィンダム・イースト・キンバリー・シャイアやキンバリー開発局と協力し、ゼファー・プロジェクトへの支援調整を行ってきた。3月には、マガウワン首相とポール・パパリア西豪州防衛大臣が、英国訪問時にファーンボロー(Farnborough)のエアバス社を訪問し、当社の提案について説明を受け、州政府の支援について説明を行った。

マガウワン西豪州首相のコメント:

「この件は、州にとり大成功と言える。エアバスが、ゼファー・プロジェクトの運用および打ち上げ場所としてウィンダム空港を選んだことを大変喜んでいる。運用段階には最大20名のエアバス関係者がウィンダムを拠点とすることも決まっており、この決定により州経済は恩恵を受けるだろう。プロジェクト初期の成功により、キンバリー東部および州各地にさらなる雇用機会が生まれると楽観視している」。

「3月に行った当社とのミーティング時に、エアバスの国際的な評判とこの提案に大変感銘を受けた。プロジェクトの技術進歩自体、航空宇宙、防衛、そしてイノベーションの分野での州の注目度をあげるのに役立つだろう。州政府は、ゼファーの運用上の成功と、HAPS技術を利用し州へ経済的、社会的、環境的な改善をもたらす州内外の政府機関や企業による探査を楽しみにしている」