西オーストラリア州政府

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2018.03.05

ピルバラ・ミネラルズ社リチウム増産へ

ピルバラ・ミネラルズ社(Pilbara Minerals Limited)は、西豪州ポートヘッドランド南で展開しているピルガングーラ(Pilgangoora)リチウム・タンタル・プロジェクトの生産量を、わずか2億700万ドルを投入することで、倍増以上にさせることができると発表した。同社は、年間生産量を200万トンから500万トンへ増加し、鉱山の全体的な経済性を改善するための予備的な実現可能性調査の結果を公表したばかりだ。

同社は、ステージ1の年間生産200万トンの初生産を、今年半ばまでに行うことを目標にしているが、年間生産500万トンへの増産についての最終的な実現可能性調査を完了し、第3四半期には拡大について最終投資決定を行いたい考えだ。

計画では、ステージ2の建設が第4四半期に開始され、2019年の最終四半期に仮操業を行う予定。2億7,400万ドルのステージ1開発計画では、操業拡大によりリシア輝石6%コンセントレートの年間生産量を33万トンから80万トンへ増産可能となる。

ケン・ブリンズデン社長によると、同社の加速する拡大戦略は、リチウム・イオン・サプライチェーンの成長と、ピルガングーラの鉱物貯蔵を年間200万トンの生産ペースで40年以上の鉱山寿命に引き上げてきた探査により支えられている。

「年間生産量500万トンは、鉱床のさらなる価値を最大化し、株主への利益還元を最大化できる最適な生産量と考えている」

ピルバラ・ミネラルズ社の中国の顧客、General Lithium、Jiangxi Ganfeng LithiumそしてGreat Wall Motorsは拡大を支持している。予備的な実現可能性調査によると、年間生産量500万トンの場合、推定17年の鉱山寿命の間の収益は約115億ドル、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は65億ドルと予測されている。

出典: The Western Australian