西オーストラリア州政府

ニュース


2017.11.06

欧州宇宙機関の訪問により注目を浴びる西豪州宇宙産業

デーブ・ケリー西豪州科学大臣は、欧州宇宙機関ジャン・ウェルナー長官の西豪州訪問および、それにより連邦政府が計画中の豪州宇宙機関の拠点としての州の可能性が注目されることを歓迎した。

ケリー大臣と西豪州主任科学者ピーター・クリンケン教授はウェルナー教授とともに欧州宇宙機関が世界にわずか3つだけ所有する深宇宙地上局の一つ、ニュー・ノーシア地上局を訪問した。

ニュー・ノーシア地上局は、「ロゼッタ」や「マーズ・エクスプレス」など主要な宇宙飛行の通信において極めて重要な役割を果たしてきた。この訪問は、国際宇宙産業における州の重要な役割を強調し、また連邦政府が計画中の豪州宇宙機関の拠点となりうる手強い候補者であることを示すものとなった。

西豪州はすでに、地上の人工衛星や深宇宙探査、宇宙ごみの追跡および監視、防衛実験、光学天文学、電波天文学、宇宙研究、「ビッグデータ」管理や処理、地理空間データや精密工学などに関与している。

8月、西豪州政府は、州が主な貢献を果たしている宇宙産業の多くの分野をまとめた申請書を連邦政府の豪州宇宙産業能力再調査に提出した。

デーブ・ケリー科学大臣のコメント

「西オーストラリア州は、これまで60年近くにわたり宇宙産業に関わってきたので、豪州宇宙機関の拠点として最適であると信じている。計画中の宇宙機関は、電波天文学、遠隔調査やビッグデータ管理、高まる国際評価など州が強みを持つ分野に基づき進められるだろう。州はすでに、州政府だけでなく連邦政府も活用できるであろうアメリカ航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)など世界の宇宙機関との関係を構築している」